保健科学東日本の事業
保健科学東日本ではさまざまな検査を行っています。血液や尿に含まれる糖や脂質などの科学物質を分析する生化学検査や血液中の細胞を検査する血液学検査の他にも、免疫検査や病理組織検査など専門的な検査を受託しているのが特徴です。こうした検査は医療機関から依頼されることがほとんどですが、保健科学東日本では依頼された検査指示に従い、検査のデータを正確に届けるために品質管理システムを備えています。ここでは、保健科学東日本で行われている検査を紹介していきます。
生化学検査はタンパク質や窒素、酵素、脂質などを対象に行われるものです。血液から検査をするのですが、病院から預かった血液は最新の自動分析機で測定され、翌日には先生の元に届くシステムが構築されています。また、1時間以内に検査の結果を報告することも可能になっており、至急の場合にも対応可能です。糖関連検査も行っており、採血管1本で測定が可能なので、患者の負担軽減にもつながっています。
一般検査は主に尿の成分や濃度を測定するものです。集団検査でも行うことが多い尿検査ですが、採取の際に痛みがない検体でありながら腎臓以外にも膵臓や肝臓など、多くの部位の状態を調べることができる検査です。健診などでも行われることが多いため、自動分析装置を3台備えることで迅速に対応することができます。また、前回測定時のデータと比較してチェックするなどを実施しており、細やかな検査が可能です。
病理組織検査では医師をサポートするために、診断経験が豊富なスタッフが監査業務にあたり衛生検査基準要領に従った施設設備やSOPに基づく精度管理のもと、病理診断書が作成されています。こうした手順で作成される病理診断書は、高品質と高い信頼性を実現しています。
細胞新検査ではベテランの検査士が高い精度で検査を行い信頼を得ています。細胞診標本を確認した際に悪性の疑いがあるものは、細胞診専門医が再度検査を実施し診断名を決定しているのです。設備としてはデジタル顕微鏡を使用することで、疑陽性以上の検査結果は写真を報告書に添付しています。
このようにさまざまな検査を行っている保健科学東日本ですが、検査の精度を保つために品質保証体制が整っています。検体の採取から結果の報告までを正確に行うために、各工程に手順が定められており、業務の画一化を取り入れているのです。また、ミスが起こりやすい作業は作業日誌に内容を記入することでミスを事前に防いでいます。こうした取り組みが保健科学東日本の検査の品質につながっているのです。