保健科学東日本で受託できるL-FABPについて
保健科学東日本では、数多くの検査を受託しています。
その中の1つに、L-FABPという検査があります。
L-FABPは、尿検査で尿細管機能障害を引き起こす腎疾患の、早期発見に役立つ検査です。
L-FABPは、L型脂肪酸結合蛋白の略称です。
これは、肝臓と腎臓に現れるタンパク質で、その分子量はおよそ14kDaとなっています。
腎臓の場合は近位尿細管上皮細胞にこのタンパク質が存在していて、脂肪酸の代謝をするための重要な役割を担っています。
近位尿細管上皮細胞が、酸化ストレスによる負荷や虚血などによるダメージを受けると、保健科学東日本の検査でも調べられるL-FABPが放出されるのです。
そのため、組織障害が進行する前にどの程度のストレスや負荷がかかっているのか知るための、新たなバイオマーカーとして注目度が高まっています。
需要の高まりから保健科学東日本でも受託をスタートしました。
腎機能の構造や機能に何らかの変化が生じた時に、尿に排出される他の尿細管間室障害のマーカーと比較してみると、急性腎疾患の早期発見・診断に役立つ検査でもあります。
また、腎疾患が進行するにつれてL-FABPは増加し、病状の軽快で減少するため、慢性腎臓病などの経過観察にも有用な検査です。
慢性腎臓病は、初期の段階で自覚症状がほとんどなく、だるさやむくみ、食欲不振、息切れ、貧血などの自覚症状が出るころにはかなり進行しているケースが多いです。
病状が進行すると、腎不全へと変化します。
腎不全になってしまうと、人工透析や腎移植が必要となったり、食事制限をしなければいけない状態になったりします。
日常生活で腎臓に負担をかけないように意識をしなければいけないので、不便だと感じてしまう人も多いです。
しかし、生活習慣などを変えないと残っている腎機能を維持できなくなってしまい、より一層大変な状況になってしまいます。
腎疾患は自覚症状がなかなか出ないので、自分でも気が付きにくい病気です。
放置してしまうとさらに悪化し、治療も難しくなってしまいます。
そうなることを防ぐためには、早期発見が必要です。
腎疾患を早期発見するには、保健科学東日本が受託するL-FABPに関する検査を受けるのがおすすめです。
保健科学東日本の検査であれば、1週間以内に結果がわかるので早期発見・早期知立につなげやすくなります。
だるさやむくみ、食欲不振、息切れ、貧血などの症状が気になるといった場合も、早めに検査を受けておくのがおすすめです。