保健科学東日本の血液検査は貧血の特定に生かされています

保健科学東日本は病院から委託された血液を検査にかけていきます。
3系統と呼ばれる白血球、赤血球、血小板の数値をはじめとする、血液一般検査を行っています。
ヘマトクリット値、ヘモグロビン値なども調べられ、これらの検査により貧血をはじめとする疾患の早期発見が可能です。
開業医などでは簡易的な数値を出すことはできても、すべての項目においてはっきりとした数値を出す機械を置いているところは少なく、ほとんどの場合は検査機関が採血したものを回収しに訪れます。
その後、スムーズに検査機にかけられて、一人ひとりの血液検査の結果が分かります。
貧血は血液疾患の中でよく聞きますが、なじみがあるだけにたいしたことがないと思ってしまいがちです。
しかし、そんなことはありません。
軽度の貧血であれば日常生活に支障のない場合がほとんどですが、中等度、重度となれば話は変わってくるでしょう。
長期にわたって少しずつ貧血が進んだ場合は本人にあまり自覚症状がないことも多いですし、「加齢による疲れ」「季節の変わり目だから疲れやすい」と自己判断をしているケースも見られます。
保健科学東日本の行う血液検査により、加齢のせいだと思っていた体調不良や疲れやすさが重度の貧血だったケースは実際にあるのです。
重度になる前に発見し、治療に入ることが本来ならば最善の方法でしたが、かなり進行した貧血の治療は長期間にわたる場合もあるでしょう。
保健科学東日本の検査の結果、「重度の貧血」と判断された場合の血液検査の結果は、どのくらいの数値を指すのか気になります。
貧血は個人の感じ方にも差がありますが、数値として見れば、男女共にヘモグロビンの値が8〜9g/dLが中等度から重度の境目となるのです。
このくらいの数値になると、多くの方は疲れやすくなったり、すぐに息切れがしたりするでしょう。
しかし、個人差があるため9g/dLでも重度となってしまう場合もあるのです。
保健科学東日本の血液検査により、その他の血球の数値も分かるので、貧血の種類もだいたいの目安を付けて治療に入ることができます。
貧血にはいくつかの種類があって、その種類によって特異的な数値の減少が見られるからです。
貧血の70%はヘモグロビンの数値が低くなる「鉄欠乏性貧血」です。
この他にも、再生不良性貧血や巨赤芽球性貧血、溶血性貧血など貧血にはあらゆる種類があり、それぞれ治療法も異なってくるため、保健科学東日本の血液検査をもとに貧血の種類を特定し、それに合わせた治療を開始するのです。