健康と安全をサポートする保健科学東日本の環境検査
私たちが暮らす環境には、多くの化学物質が存在しています。その中には生物に有害な影響を与える物質も含まれます。環境省の提示する化学物質関連法規では、人工的に合成されるものと、元素や天然物などの非人工的物質の2種類が、化学物質であると定義されています。人工的な合成物質の中には意図せず生成された物質もあり、そのうち数種類は人体に有害な化学物質として懸念されています。過去には工場排水中の有機水銀を原因とし、水俣病が発生しました。ごみの焼却に伴って生成されるダイオキシンは、摂取量が蓄積されると甲状腺や生殖器官の機能を損なうおそれがあります。大規模な環境汚染からなる疾患ばかりではなく、室内の空気感染による化学物質過敏症も深刻な現代の環境病です。シックハウス症候群ともいわれ、建物に使われている塗料や接着剤を要因に発症します。花粉症と同様、誰しも発症する可能性があり、発症すると生活に重大な弊害を及ぼします。
臨床検査研究所から発展した保健科学東日本では、人の健康と生活の安全をサポートするためにさまざまな環境検査が行われています。保健科学東日本は確かな技術と高尚な理念で、意欲的に環境問題へ取り組む埼玉の企業です。保健科学東日本の環境検査には、屋内外の環境汚染を測定する技術と設備が整っています。手がける検査の数と質は豊富なバリエーションと高いレベルを保ち、全国の施設の要請に応えています。
屋内の環境汚染を測定する検査として、保健科学東日本は空気環境測定を行っています。空気環境測定はシックハウスに対応し、壁紙の接着剤や塗料の溶剤などを測定します。建物の建材に使われる接着剤や溶剤は、有害な化学物質の代表であるホルムアルデヒドを放散します。ホルムアルデヒドは人の粘膜を刺激し、目や鼻の機能を低下させます。しかし、数年前まで建物のあらゆる箇所の原料として広く使われていました。10年以上経過した建物でもホルムアルデヒドの放散は続く場合があり、今なお化学物質過敏症を引き起こしています。
屋外の検査では、土壌検査や産業廃棄物検査が行われています。2003年に施工された土壌汚染対策法により、土壌への規制はさらに厳格化しました。保健科学東日本は、規制に則って土壌に関する26項目をチェックします。また、産業廃棄物検査においては、埋め立て処理に必要な分析を行います。保健科学東日本は基本的な衛生管理を促す衛生環境診断も手がけています。定期的な健康診断を実施し、二次汚染を防止する検査を行います。他にも、病院の院内感染を予防する空気清浄度検査などがあります。