保健科学東日本の事業内容

保健科学東日本では、食品衛生検査を行っています。世界保健機関の定義にのっとり、保健科学東日本でも臨床検査技術を食品衛生検査に適応し、品質の高い検査で、安全性を立証しています。食品衛生検査の中でも検査項目は大きく4つに分かれています。

食品微生物検査は食中毒の発生予防、また、食中毒が起こる危険性を発見するために食品の汚染度や微生物がいないかどうかを調べます。食中毒の原因となる細菌は、O-157やサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など、いろいろとありますが、全て検査することを可能にしています。 栄養成分検査は、容器や包装に栄養表示をするための項目の検査を指します。食品を商品として販売するためには、栄養成分や熱量を表示することが定められています。保健科学東日本では、その熱量やたんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などの検査によって正しく細かい情報を提示しています。

残留農薬検査は、食品の安全性を確保するために欠かせない、残留農薬を測る検査です。ポジティブリスト制が2006年5月29日に施行されています。これにより、食品衛生法で残留農薬基準が設定されていない農薬であっても、食品の中から一定以上検出をされないように一律基準が決められました。輸入食品の増加など、食品を取り巻く環境も大きく変わってきている中で多くの企業が取り組んでいます。保健科学東日本では、このポジティブリスト制度にマッチした残留農薬多成分の一斉分析をしています。農薬の適正使用、輸入食品の自主検査や原材料の品質管理などに役立っています。

保健科学東日本では最新遺伝子検査情報の提供にも力を入れています。最新技術によって、さまざまな検査項目を用意しているのが特徴です。それによってこれからニーズのある個別化医療に対応しています。たとえば、保健科学東日本では生活習慣病予防のための検査を実施しています。疾患感受性遺伝子を調べて、それぞれの病気についての発症リスクを判定するという検査を行っています。他にも、ノロウイルスRNA検査や性感染症スクリーニング検査などにも対応しています。これから更に多くの検査項目に対応できるようになっていくでしょう。

肉種判別検査とは、食肉製品の原料肉の表示をするための検査です。JAS法と食品衛生法で定められた情報を検査し、提供しています。食肉は世界の中でも消費率の高い食品の一つで、品質と消費者の安全の確保が必要なものです。また、肉の検査において保健科学東日本では、迅速DNA検査キットを用いることで翌日には報告できるようにしています。

保健科学東日本の食品衛生検査の流れは、専用の容器で材料を採取し、保健科学東日本にクール便で郵送することによって回収します。到着後に検査依頼内容を確認し検査します。検査員が手作業でする培養によって判定を行います。検査終了後、検査結果を報告書として発行、発送しています。保健科学東日本では、第三者がしっかりとミスチェックなど検査の品質の向上にもつとめています。信用性の高い検査の提供ができます。